一斉休校から学ぶ 今回の日本の一斉休校のニュースを見て感じたことがあります。一斉休校の要請を受けて、オンラインの学習サービスの多くが無料開放を始めました。休校期間中に、自分のスマホなどで勉強することができるというサービスです。
このこと自体は、素晴らしい取り組みです。ぜひとも、多くの人に試してほしいと思っています。世の中には、自分で学んでいく仕組みがたくさんあります。それをどのように使っていくのかを、小さいうちから知っていき、活用していくことが生涯にわたって自分で成長していく力になるはずです。
しかし、現状としては、それらのサービスを活用する姿勢が子どもたちにいかに備わっているかが問題です。どれだけ素晴らしいサービスがあっても、それを使う姿勢がなければ意味はありません。
教育者として子どもたちに関わる時に、気をつけていることがあります。自分がいなくなったときにどの程度自分で学習できるようになっているか。どれだけ自分に依存させないかということです。教育というのは、自分がその子に関われなくなった時がスタートです。その子がどのようにその後の自分の人生を歩んでいくのかが、何よりも大切なのです。それは、自分の人生に対する当事者意識ともいえます。つまり、子どもたちに、自分の人生を自分で歩む覚悟を養うということです。
自分の人生を自分で歩むには、自分が関わってもコントロールできないことには、あまり力を使わず、自分がコントロールできることに注力していくことが大切です。そのことを周りの大人たちから、きちんと伝えていかなければなりません。大人は子どもをコントロールしようとしますが、子どもだって立派な一人の人間ですからコントロールできません。だから、子どもに何かしなさいというよりも、大人が自らやってみる。なによりも、周りの大人たちの様子が子どもの行動に影響します。
今回の一斉休校においても、保護者の方がご家庭で、オンラインで学ぶ姿を子どもたちに見せていると、子どもたちもスムーズに学んでいくことができるのだと思います。子どもたちの姿勢を養うことは、働きかけよりも、大人の姿です。自らの背中で、子どもたちを育てていきましょう。
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