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9回 教員の魅力


 先日、この連載を読んだ方から、Facebookで連絡をもらい、直接会ってお話しさせていただきました。その方は、大学生で、卒業後に教員になろうと考えられているとのことでした。大学を卒業した後に、教員になったほうがよいのか、それとも他の職業を体験した後に教員になったほうがよいかという相談をされました。


教員になる人が減っている!?


 さて、最近のニュースでは、教員採用試験の2018年度の全国の公立小学校の教員採用試験の倍率は3.2倍で過去最低となったことが、文部科学省の調べで明らかになったことが報じられました。文部科学省のHPでは、以下のグラフが掲載されています。小学校だけでなく、すべての校種の倍率も4.9倍となり、平成12年以降教員採用試験の倍率は、減少を続けていることが分かります。


 その中でも、小学校教諭が他の校種よりも倍率が低く、倍率ワースト3県は、新潟県 (1.8倍)、福岡県( 1.9倍)、長崎県(2.0倍)です。発表後の柴山昌彦文部科学大臣の会見によると、大量の教員が定年により退職していることに伴い、大量の教員を採用する必要が生じているということ、また民間企業等の採用が活発になっていることに伴い、教員採用試験の受験者が減少していることなどが、複合的に関連しているとの見解が示されています。





教員の魅力


 この状況の中でも教員になりたいと語った大学生からは、教育への強い思いを感じました。その上で、教員という仕事は楽しいと断言させていただきました。もちろん、好きだという思いがあるならば。教員の仕事には、常に工夫を繰り返していくことができること、子どもたちの成長を見ることができること、次の社会をつくるという大きな意義を背負って働くことができること、子どもたちの前では自分も学び続けなければならないという自己研鑽につながることなど、魅力ばかりです。私は、もっともっと、多くの人が教育に携わってほしいと考えています。一度、社会人になってから、教育業界に転職しても構いません。教員にならずとも、職業講座などで、子どもたちと直接話し合っていただけるだけでも構いません。ぜひとも、みなさんで教育に関わり、次の世界をつくっていきましょう。


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