子どもたちは、きっと学校などで、何度も何度も目標を聞かれたり、書かされたりしていることでしょう。どんな子でも、「こうだったらいいな」とか、「こうなりたい」という思いを持つことは簡単で、聞かれるとそれを目標として答えます。しかし、無理やりたてたり、人からたてさせられたりした目標は、あまり達成できません。
なぜなら、その目標には大きなものが欠けているからです。それは、その目標をどれだけ達成したいと思っているかです。目標をたてるだけではなくて、それをどのくらい達成したいと思っているかを数値として聞いてみるといいでしょう。目標を達成するために行動をするということは、それ以外の行動を我慢しなければならないということです。当たり前のことですが、この我慢がどのくらいできるかが、目標達成のために一番大切なことであり、どれほど目標を達成したいかの指標になります。
例えば、100%を最大とすると、100%達成したいというのは、他の何を我慢してでも勉強するということです。目標達成に向けた以外の行動、例えばスマホで無駄なチャットやブラウジングをすることや、友達と遊びに出かけることなども我慢して、目標を達成するための勉強をする。この状態を100%とします。あとは、どこまで我慢できるかを考えて、目標を達成したい度数を数値化してもらいます。
ここで子どもたちにきちんと考えさせることが大切です。本当にその目標を達成したいと思っているのか。これは、いわゆる「非認知スキル」の一つである、感情を管理する力です。スキルなので、このような機会を使って、育てていくことが大切です。子どもたち自身が、どの程度本気で考えているのかを振り返り、そこから自分で学ぶことができるように導いていきましょう。
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