レジリエンスとは
レジリエンスという言葉を、私が日本にいた6年前に初めて耳にした。簡単に言うと、逆境に立ち向かう力である。世の中において、すべてのことが自分の思い描いたように進むわけはない。失敗して、挫折しそうになることもたくさんある。それを乗り越えて、次の挑戦をしていく力を意味している。また、ストレスや変化に対して自分を上手にコントロールして、対処する力ともいわれる。
学校は失敗する場所
教員は、学校とは失敗をする場所であるとよく言う。知識はインターネットで得ることができる時代において、失敗できる場所であることは、学校が存在する意義の一つになると考えられる。例えば、友達関係でトラブルを起こしてしまったり、生徒会長や学級委員に立候補して選出されなかったり、与えられた役割を上手にこなせられなかったり、テストでひどい点数をとったり、校則をやぶって指導されたり。
挑戦を積み重ねよう
学力を高めることも大切だが、失敗を体験し、それから立ち直って、次の挑戦をし、そしてまた失敗する体験も大切だろう。中高生には、学校だからこそできる挑戦を多くして、多くの失敗もして、レジリエンスを高めていってほしい。挑戦の数だけ、失敗があり、失敗を重ねた数だけ、成長がある。それを上手に支えるのが、保護者であり、教員である。中高生の挑戦を止めることだけは、絶対にしてほしくない。
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