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14回 アウトプット型学習


教えない授業


 学校に勤務していた時は、以下のような授業をしていました。クラスを4人以下のグループに分けて、毎回その授業時間で解決すべき質問を提示します。子どもたちは、自分で教科書を読み、その質問への答えをまとめていきます。基本的には、教科書に載っていることを解釈できれば答えが見つかるように、質問を設定しています。もしも教科書に書かれている内容ではよくわからなかったり、さらなる疑問が出てきたりした場合は、インターネットで調べたり、周りの友達に相談します。その後、全員が順番に、その質問の解答をグループのメンバーに説明します。そして授業の最後に、クラス全体で質問に対する答えを共有して終了するという流れで、教員が教えない授業と呼んでいました。



知識を得るのはビデオで十分


 この授業スタイルを採用した理由は、50分の授業時間で、子どもたちの頭が働いている時間をいかに増やすことができるかを考えたからです。ぼぉーっとしていても時間が過ぎる聞くだけの授業を受けたいだけの子どもには、オンライン授業サイトのスタディサプリなどの動画を見ることをおすすめします。プロの講師による聞くだけで分かりやすい授業が、全教科において公開されています。(しかも毎月980円)ビデオ授業ならば、1.25倍速から2倍速までの早送りで授業を見ることができます。(早くても十分聞くことが出来ますので、1.5倍速程度で見ることをおススメします。)さらに、分からない箇所については、好きなタイミングに巻き戻して、再度聞くことができます。



アウトプットして習得する


 このように、授業はすでに知識を聞いてインプットする時間ではなくなっています。知識を得るためだけという理由では、塾や学校の授業にわざわざ通う必要はありません。それでも通う価値とは、一緒に頑張る仲間と出会うことと、インプットした知識をアウトプットすることで定着させる時間にすることです。聞いて分かったつもりになった知識を、自分の口で発言することで、本当に分かった状態にすることができます。当サロンの個別学習でも、アウトプットさせることを大切にしています。「○○って、どういうこと?」「何のために、その公式を使うの?」などと問いかけ続けます。そして、徹底的にアウトプットして知識を習得した上で、問題を解いてみるなどのコツコツとした努力を重ねて、出来るように成長していくのです。


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