好きなことがない!?
「私は、特に好きなものがありません。」「うちの子は、何をするにもやる気がなくて。」こんな話を子どもたちや、保護者の方からよく聞きます。でも、子どもたちに、よくよく聞いてみると、本当は好きなことがあるけれど、それを言ったら怒られてしまうから言わない場合がほとんどです。また、保護者の方も、子どもたちが本当に好きなことがあっても、それが学校の勉強のためにならなかったり、遊びのことで他の人に伝えるのが恥ずかしかったりして、答えられないことが多いと感じます。
今までの経験の結果
なぜ、このような状況になってしまったのか考えてみましょう。その原因として、小さなころから好きなことを制限されてきたと考えられます。学校に行かなければならない、勉強をしなければならない、周りと一緒のことをしなければならない。やるべきであると強制をされ、そのために好きなことを後回しにさせられます。そして、好きなことを取り上げられる経験が続くと、好きなことをすることは悪いことだと考え始め、人はそもそも好きなことをしなくなります。そして、好きなものがない、何事にもやる気がでない状態におちいるのです。
好きなことをやるための力
さて、好きなことは、好きだから勝手に頑張ることができます。でも、子どもが好きなことばかりをしていては、保護者の方は心配になります。そこで、子どもたちには嫌だけれどやらなければならないことを乗り越えるための、大きなパワーを授けないといけません。そのパワーがないまま、嫌なことはできません。そのパワーの源は、認めてもらうこと、褒めてもらうことです。人はいくつになっても他人から承認されることを求めてしまいます。だから、嫌なことを乗り越えた後には、必ず褒めてあげましょう。学びの中で、お互いに褒めあう文化をつくり、みんなで学び続けましょう。
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